2009年5月3日日曜日

「スラムドッグ$ミリオネア」

運命という夢に酔うか 出来過ぎた偶然と現実に覚めるか

紙一重なところが現実的で 

すごく良かった


生きている中で運命と思う出来事なんて

やたらあるものではないと思う

何でも運命に結びつける考え方には共感など出来っこない


それでも生きていると

運命としか思えない出来事に遭遇し

生きている喜びを実感出来るから面白い

人生の節目や転機になる出来事というのは

意図して行動したことよりも

偶然に引き寄せられることの方が

案外多いもののような気がする


そしてその偶然はどこか

偶然と片づけるには余りにも出来過ぎていて

運命という謎めいた言葉に

謎を解いてもらう他ない


普段の自分ならば 

インドの置かれた社会的状況などに

目がいきがちな作品だと思う

だが今回は 作品の情緒的な部分

すなわち 主人公に感情移入しながら観ていたのは

自らの心象風景とシンクロするところがあり

共感する点が多々あったからに違いない


心に残る名作という意味とは別の次元で

忘れられない1本になりそうだ




















ダニー・ボイルって

昔広島カープに居た*ランスみたいだなぁ

エンドロールでコレを思い出し 一気に冷めた…



*打率2割1分くらいでホームラン王と三振王の2冠を制した外国人打者