2008年10月22日水曜日

nattura

最近のヘビーローテーションはビョークの新曲「nattura」という方
結構多いと思いますが 僕もそのひとりです

聴かれた方 どう思いましたか?

"nattura"="自然"ですよね?普通に解釈すれば
実際そういう意味・そういう意図の曲なんだと思います

聴いていて面白いのが
ビョークが音に込めた"nattura"に対するイメージ

我々日本人が抱く"自然"といえば
どちらかといえば緑の生い茂ったのどかな風景のように思われます

方やビョークが表現したのは
嵐や雷が鳴り響く薄暗い絶壁の波打ち際のような音
自然が持つ陰の部分をさらけ出したような壮大さが伝わってきます

だからと言ってビョークのボーカルは
フルスロットル全開でパワフルに歌い上げまくるわけでもなく
随所に抑揚を利かせつつ 嵐に向い優しげに語りかけるようでもあります

歌詞は読んでいないのでわかりませんが
曲の終わりもメリハリがきちんとあるわけでもなく
ボリュームを徐々に小さくしてフェードアウトしてゆく感じです

この曲の眼差しはおそらく祖国アイスランドに向けられているのでしょう
今経済的に危機的状況にある遠い北欧の国の自然を綴った歌は
なんとなく息苦しさを感じるこの世界中の人々の耳には
はたしてどう聞こえるのでしょうか?

そして日本の人たちには



radioheadのトム・ヨーク参加で話題ですが
むしろLightning Boltのブライアン・チッペンデールのドラムが
最高だと思います。