国内初披露の新作<
順路を設けずランダムに展示。
有り得ないほど接近できる贅沢がもたらしたのは、目のみならず"ほほ"で触れ何かを感じるという、これまで味わったことのなかった経験。
作品の力が"ほほ"に伝わる凄さを実感した自覚があるのは今回が初めてだ。
自分が何に感じ入り何を伝えられたのかを上手く言い表すことはできない。
視覚的に言えば、従前の姿を残しつつも科学反応で大きく変化させられた作品群から「既視感」を抜け出た新しいものに出会えた感動は明らかにある。
だが、おそらくそれに留まるだけの話であるならば、作品が"ほほ"を伝う触感、芸術作品から感動を皮膚感覚で味わうという初めての経験は起こらなかったに違いない。
会場をあちこち動き回り、立ち去るきっかけがつかめないくらい時間を忘れ何回も観た。
百貨店に引き寄せて言えば、親に手を引っぱられその場を退けられるまでおもちゃ売り場に夢中
で居座ったあの感覚に近い。