2008年7月17日木曜日

いとうせいこうが考える、日本語のヒップホップ

いとうせいこうさんのトークショー
『いとうせいこうが考える、日本語のヒップホップ』
に行って来ました。

無宗教の僕は
「神様って潜在意識みたいなものなのかな?」と
時々根拠も無くふと思うことがあるのですが
いとうせいこうさんは僕にとっての「潜在意識」
つまり「神」だということが生で話を聞いて判りました。

音楽家としてのせいこうさんは
リアルタイムでは無いのですが
僕が多感な時期に影響された人達のほとんどが
せいこうさんとかなり近い距離で接点を持っています。

だから意識はしていなくとも
必然的に僕の興味の根源にいる人(ルーツ)なのです。

そんな「神」からのお言葉は一字一句聞き洩らさず
それこそ大学ノートに全部メモしたいくらい
素晴らしかったのですが
何せ僕の「潜在意識」ですから
必要な時に必然的に思い出すだろうと
記録しておかなくてもと思い筆を置きました。

この人は革命家です。
本気で日本を変えようと考えています。
今日生で言葉を聞いてそう確信しました。

トークテーマの「日本語のヒップホップ」の意味は
せいこうさん流の結論だけ言えば
アメリカをまんまパクったものではなく
パンク~ニューウェイヴの流れから派生した
音楽的な流れと和歌や念仏など伝統文化が融合した
日本独自のものであるという解釈を
当時の貴重な映像に解説を交えつつ
丁寧に論証されていました。

服装から何からまんまなヒップホップが
日本でも台頭してきた事が
長らく音楽から距離を置いていた理由のようです。

イベントの映像に近田春夫さんが出ていて
明日のテレフォンショッキングのゲストが近田さん。
今日の半田健人さんをはさんで
昨日はせいこうさんの後輩山田五郎さん。
司会はもちろんタモリさんで
連日しょこたんが花束を贈るという日本は
なかなか面白いものだと再認識しました。

日本のエンターテイメントに未来はないと
思っている方もいるようですが
僕は逆に日本が奥深く面白過ぎて
外国のことにまで意識が回らないうちに
一生を終えそうな気がします。

2時間濃すぎ。
ワンドリンク付き2300円でこの内容は
個人的に価格破壊でした。