2007年1月16日火曜日

「LOFT」

「ミイラ取りがミイラになる」

という言葉がある。

この映画はそれを映像化する為に

黒沢清がメガホンを取った

サスペンスだ。

(ホラーという気はしなかった)


冒頭から中谷美紀が

黒い泥を口から吐き面食らう。

結局このシーンが

エンディングになって意味を持ち

話の辻褄が合うことになる。


しかしながら そこに行き着くまで

話はあっちに行ったり

こっちに行ったりする。


あらすじを簡潔に述べると

作家 中谷美紀がスランプを機に

編集者 西島秀俊の紹介で

田舎の廃墟に引越す。

そこで 千年前のミイラを持った

人類学者 豊川悦司に出会う。

そのミイラには永遠の愛の呪いが

かけられており

ふとしたことでそのミイラを

預かることになった中谷美紀に

怪奇現象が起こるようになる

・・・といった感じだ。


mixiの書き込みを見ると

面白くないという意見も多い。

でもそれは話の筋が掴めていないか

この映画を恋愛やホラーとして

観ているからではないか。

脚本が練られていて 

見ごたえのある佳作だと思う。