2007年1月20日土曜日

「マリー・アントワネット」

世界史の教科書を投げ捨てて

3年の月日胸にしまい込んでいた

"ソフィア・コッポラ"という名の

美術の教科書を

みたび開く時が来た。


ギロチンではなく

ベルサイユ宮殿の割れたシャンデリアを


民衆が炊く革命の松明ではなく

フェルゼン伯爵との恋の炎を


百合の花畑を

野いちごを頬張る唇を

甘いケーキを


物質/精神という空虚な二分法を超え

ただスクリーンいっぱいに広がる

いとおしい全てのものを

我々は肯定すべきなのだ!