2010年1月28日木曜日

「(500) Days of Summer」

例えるなら

"80年代UK音楽にインスパイアされた現代アメリカ文学を原作に撮ったIKEAのプロモーション・フィルム"

みたいな感じがしました





バカで軽快な知的セリフの言い回しとサントラを作るために映画を撮ったような挿入歌のセンスの良さに

知らぬ間にぐいぐいと惹き込まれていくのですが

恋愛における白と黒のはっきりしなさがはっきりしているところが惹き込まれる要素なので

言葉の端々に神経を研ぎ澄ませながら切ない思いを強いられる苦々しさは鑑賞後も尾を引きました





恋人と上手くいっている人は上から目線でIKEAを闊歩したくなり

そうでない人は収録曲が街で耳に飛び込んできたときにそれぞれの思いでこの映画をふりかえり

報われない片想いをしている人は部屋でひとりサントラをヘッドフォンで聴きながら思い切り泣きたくなる

そんな映画なのではないでしょうか?