2007年3月14日水曜日

「LUNACY」

ヤン・シュヴァンクマイエルの新作「LUNACY」を鑑賞。

観終わった後 しばらく身動きがとれないくらい

圧倒されてしまった。


秩序と無秩序いう相反する二者を提示して

そのどちらにも本来の自由は存在しない という

救いの無さがこの映画のとても恐ろしいところだ。


ヤンは冒頭で

「これはホラー映画です」と

語りかける。

とは言っても幽霊が出て来るわけではない。

たとえるなら”精神的ホラー”とでも呼ぼうか。


まだこの映画を冷静に解釈して

文章にまとめるだけの余裕が無い。

それくらい衝撃的だったからだ。


1500円近くする高いパンフレット(というか本)を

衝動買いした。

これを何度も読み返して

もう少し考えをまとめてみたいと思う。


オススメの映画と言うよりは 観るべき映画。